オーラルフレイル <ささいなお口の衰え>

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フレイルとは⁈

日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、「Frailty(虚弱)」の日本語訳です。 健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指しますが、適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まずにすむ可能性があります。

 

ではオーラルフレイルとは⁈

「オーラルフレイル」は、お口の機能の軽微な低下や食生活の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つです。健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴の一つです。つまり早めに気づき適切な対応をすることでより健康に戻せる状態の事を指します。お気軽にかかりつけ歯科医院に相談しましょう。

 

では口腔機能低下症とは⁈

ささいな口の衰えを「オーラルフレイル」と呼びますが、進行すると「口腔機能低下症」と呼ばれる疾患になります。

口腔機能が低下すると、次の症状が見られるようになります。

口の中が汚れる(口腔不潔)
口の中が乾く(口腔乾燥)
食べ物が口に残るようになった(咬合力低下)
滑舌が悪くなった、食べこぼすようになった(舌口唇運動低下)
薬を飲みにくくなった(低舌圧)
硬いものが食べにくくなった(咀嚼機能低下)
食事の時にむせるようになった(嚥下機能低下)

このうち3項目以上に該当する場合は、口腔機能低下症と診断され、歯科での対応が必要となります。保険適用によって歯科治療やトレーニングを受けることができます。

口腔機能低下症を放置しておくと、「摂食嚥下障害」などさらに重い口腔機能障害を引き起こし、全身の健康に関わる問題になってしまうこともあります。

ご自身であるいはご家族に気になる症状があれば早めにかかりつけ歯科医院に相談しましょう。